魔法の戦士《bellator》
「イグニス・エンシス《炎の大剣》」

バゴンッ、

ゴーレムを叩ききる。


『オオオォォォォ』


ボゴッ、

すぐに再生をした。

「…。

不死身か?」

幸大が言う。


「いや、おそらく奴の足が地面についてるからだ。


土地神は自分の土地に触れていれば再生をするのも朝飯前だ。」

翡翠が言う。

「翡翠。」

「何だ?」

「耳元で囁かれると興奮するからこの状況ではやめてくれないか?

続きは帰ってから…」


ゴンッ、

幸大を殴る。

「お前もこの土地に埋めてほしいのか?」

翡翠が怒る。


「とにかく、奴を一度空中に飛ばすか。

そして…


ああ。

プランは完璧だ。」


スタンッ、

幸大は地面に降りた。


「バカか!?

地面は土地神の領域…」


「魔法の方が発動が早い!

ケセド・サメク《四本柱》」

バゴンッ、

ゴーレムの真下の地面から四本の支柱が現れ、ゴーレムを空中に突き飛ばす。


「タウ・サメク《十字の支柱》」


ズァーッ、

地面から十字の支柱が現れた。


ヒュゥゥゥ、

ゴーレムが落下してくる。

「コクマー・ヴァウ《二本の杭》」


ドドッ、

ゴーレムの両方の手のひらを杭が貫き、十字の支柱に張り付けられた。


「イグニス《火焔》


エンシス、カスピス、グラディウス、フェラム《剣》」

形や大きさの違う剣が四本。

炎を纏い中に浮く。

「リブロ《狙いを定める》」


ドドドドッ、

四本の剣がゴーレムに刺さる。


ヴンッ、

その四点を中心に大きな魔方陣が形成された。
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