魔法の戦士《bellator》
その頃…

ライブハウス



「ライブハウスって朝からやってんのね。

知らなかった。」

圭が言う。

「ここはステージも客席も多いから人気なんです。

だから朝からでも人が入るんです。」

奈々が言う。

「チケットも安いですの。」

可鈴が言う。

「儲けよりも、できるだけ多くの人に聞いてもらいたい、という理由からチケットもギリギリの値段だそうです。」

奈々が言う。

「もう入れるみたいよ?」

テナが言う。

「本当はダーリンも一緒だと良かったのに…」

「でも幸大は来ないんじゃない?

元々、こう言うのあんまり好きじゃないみたいだし。」

圭が言う。

「確かに幸大は騒がしいのは嫌がりますの。」

可鈴が言う。

「そうなんですか?」

奈々が言う。


「賑やかなのは好きだが、騒がしいのは嫌いだ、

って言ってたし。」

圭が言う。

「あ、出てきたわよ。」

テナが言う。


「髪が立ってますの…」

「髪が金色ね…」


「こーゆー人はよくいますけどね。」

奈々が言う。



演奏が始まった。


ステージにはエレキギターを持った雷。

他に楽器はなかった。



「何か…不思議な感じね。」

圭が言う。

「名前通り、ビリビリと来ますの。」

可鈴が言う。

「何かスゴいですね。」

奈々が言う。
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