魔法の戦士《bellator》
「じゃあ、あとはデザインとかだろ。

さっきみたいに画面が横長にできたり回ったり…

この外側のディスプレイとか…」

「ディスプレイ?」

「画面のことだ。

携帯を閉じてる時に使える画面。

時間を見たり、着信があったか確認したり。

後は色だな。」

「そうだな、画面が回るヤツは楽しそうだ。

色は白にしよう。

あまり派手な色も、黒も好きではないからな。

ん、これが良さそうだ。

これに決める。」

「わかった。


すみません、この携帯を。」


「かしこまりました。

では…」



料金プランの説明をされ、プランが組み上がる。


「えっとですね、保護者の承認が必要でして…」

「これを。

保護者の同意書です。」

翡翠が封筒を取り出した。

「あ、はい。


では…こちらに御本人様のお名前を。」







数分後


「なかなか時間がかかったな。」

翡翠が言う。

「まぁな。

同意書だと手続きにちょっと手間がかかるからな。」


「それよりも、早く使ってみたいのだが…」

「まずは充電しないとな。」



「ダーリン!」

ガバッ、

後ろから何かが抱きついた。


「奈々?」

「あんた、白昼堂々何やってんのよ!

離れなさいよ!!」

圭が引き剥がす。

「ごきげんようですの。」

可鈴が言う。
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