魔法の戦士《bellator》
「…たしか、可鈴は初めて聞いてからそのあとに何回かこいつのライブに行っている。

奈々も最初に聞いた時は圭の異常にたいして気づいている。


可鈴が圭が具合悪くなったのに気づかなかったのが本当に大音量だけのせいなら…



そりゃ、そうだよな。

圭はテナが家とかではずっとそばにいる。


それに学校でも全員いる時はテナも近くにいる。


可鈴や奈々が多少の耐性を持ってることは別に不思議じゃない…」

『何ごちゃごちゃ言ってんの?』

「ラストロ・デヴォヴィオ《浄化の魔法》」


『ん?

何も起きないじゃん。』

「それはどうかな?」

幸大は携帯を取り出す。

「もしもし?

翡翠?」


『幸大、実は…』

「奈々に何かあったのか?」

『知っているのか?

奈々が正常に…』

『ダーリン!

何かあったんですか?』

『奈々!

勝手に私の携帯を!』

『べつに良いじゃないですか。』

『良くない!』


「まぁ、とにかく、無事で良かった。

じゃあ、切るぞ。」


『何?

彼女に電話?』


「なぁ、お前のその操るってのはどこまでできるんだ?」

『は?』

「例えば人間が一人では簡単にはできないことができるのか?


気絶…とか。」

『簡単だ。

見せてやるよ。


全員、気絶しろ!』

マイクに向かって叫ぶ。


バタッ、

一斉に倒れた。


が…

「な、何ですの!?

皆さんが急に…

って、幸大!!

何でいますの!?」

可鈴がおろおろしていた。
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