BlackLove

「なんで?」


「あんな空気の中、俺入れねぇし。」


あたしは笑ってしまった。

変なところで気を遣う龍哉がおもしろくて。


「龍哉っていつもそういうことだけ気にするよね。」


「だけってなんだよ!!!」


龍哉は手に持っていたアイスクリームをあたしにくれた。

遊園地の中にあったらしい。



「・・・・あたしどうしてあんな人を好きになってたんだろう・・・・・。」


あたしは無意識に呟いていた。
自分でも驚いている。


そして、沈黙になってしまった。



変なこと言っちゃった・・・・・。


と、

思ったら


龍哉はあたしの頭をぽんぽんと優しく触れた。


え・・・?






< 110 / 362 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop