BlackLove
ピンチ。
「ここ、使っていいから。」
隆平はあたしに広い部屋を貸してくれた。
隆平はリビングで寝るらしい。
あたしは、その広い部屋で服など整理していた。
「あ、下着とか少ないかも。」
一応、人の家だから
衛生面はちゃんとしなくちゃ。
「隆平、あたし家行って来る。」
「夜遅くに大丈夫かよ。」
「あたし、組長だよ?」
わざと可愛く言ってみた。
どんな反応するか?
「そーだな。こんな色気のないやつを襲う奴なんていねぇしな。」
「うん。・・・って、はぁぁ?」
あたしは隆平の腹を軽く殴った。
ムカツク。
あたしはスタスタと隆平の家を出た。