BlackLove
「面倒だけど、一緒に行ってあげる。だけど、あんま近づかないで。ウザイから。」
あたしは、松葉杖を付きながら、健同様に面倒だからスタスタと歩いていく。
「待てよ、早すぎ。」
こっちは、嫌々やってんの。
ありがたく思ってよね。
それにしても・・・・・
「近い。もうちょっと離れて歩いて。」
「いいじゃん。俺ら、友達だろ?」
「誰も友達になった覚えない。」
暑苦しいんだけど、こういうの。
ほんとにウザイ。
「凛~!今から、移動教室か?」
前から健の声が聞こえた。
隣に、龍哉もいた。
「まぁね。隣の奴、まぢで邪魔だけど。」
「こんにちは!俺、飯田弘樹っす。よろしくっす!」
「だから、離れてっていってるでしょ?歩きにくいじゃん!!じゃーね、健、龍哉。」
その後も、ほんとに近づいて歩くから、迷惑だった。