BlackLove
駅前に着くと
奈美がいた。
「凛!!あそこだよ!!」
・・・・たしかにあいつらだ!!!!!
葬式のとき、組のみんなにあいつらの顔が写ってる写真を見せてもらった。
あの顔は、あたしの頭に完全に残っている。
「最近、こっちに戻ってきたらしい。倒すチャンスはいつでもあるけど・・・・どうする?」
そりゃあ、今すぐにでもあたしの『復讐』を始めたい。
けど、そんな姿を奈美には見せたくなかった。
大切な親友だから、巻き込みたくなかった。
「今日はいい。ありがとう、奈美。」
奈美、ごめん。
あんたはやっぱり、あたしの親友だからこそ、巻き込みたくない。
2人でしてた約束も・・・・守れない。
傷つくのは、あたし一人でいいんだ。