BlackLove

あの場所、

それは昨日行った河原。

この景色を見ると

なんだか落ち着く。


「凛さぁ、なんか俺に隠し事あるやろ?」


「え?」


「まぁ、最初から不思議ちゃんやてことは分かってたけど、なんか一緒におるとやっぱり気になってな。」


そりゃあ、隠し事なんてやまほどある。

あたしが暴走族の総長で、

家族は、あたしと母さんだけ。


あと、姉貴は殺されて

あたしはその復讐を考えていること。

そして、

その復讐の相手が


・・・・あたしの大切な人の大切な人だったこと。



「俺、両親おらへん。」


「え?」


「俺の秘密、話すから、凛の秘密も話してや。」


壱夜の秘密・・・?

あたしは知らず知らずに頷いていた。

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