BlackLove
あたしは、隆平の家に急いで向かう。
「隆平、あたし、友達の家に住むことになった。」
「そっか。そーいわれてみれば、さっき龍哉から俺のところにメールきたんだよ。凛いないかって。」
「そうなんだ。返信した?」
「まだ。」
あたしは、荷物をすぐにまとめた。
河原に待たせてるから。
「隆平、ほんとに今までありがとう。・・・・あいつらのこと分かったら、電話する。」
「友達の住所、教えろよ。」
あたしも知らない・・・。
「また、それも電話する。」
隆平は、分かってくれたようだ。
だけど、あたし、
ほんとに隆平に電話なんてできるんだろうか?
龍哉、健に
だまって出て行くあたしが・・・。