BlackLove

「龍哉には言うなよ?」


「分かった。」

女と女の約束をした。

「龍哉は・・・嘘だらけのあたしにものすごく優しく接してくれた。それが、嬉しかったんだ。けど・・・・好きすぎて辛くなった。ほんとのあたしを見たら、きっと龍哉は離れてく、そう思った。」


そんな思いがあったのか。


その気持ち、少しだけ分かるかも。



「だから、離れた。忘れるために、組に入った。だけど・・・・しばらくは忘れられなかった。喧嘩するたびに強くなっていった。いつの間にか、もう忘れてた。龍哉のこと。だけど・・・・再会してしまった。」


あたしのせいだよな。

ごめん。



「あのさ、今、謝っても遅いと思うけど・・・・・反省してるんだ。あんたの姉貴さんのこと。」



は?








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