BlackLove
「もうさぁ・・・・姉貴のことはいいや!」
気分が晴れた。
本当のことを聞けたから。
「あんたの話聞いてたら、あたし・・・・前向いて生きてける気がする。この道で。」
人には、たとえどんな形であろうと、
抱えているものがある。
それを
乗り越えなければ
新しい世界を見ることができない。
「あたしが、みんなを説得する。さっき話してくれたこと・・・・ほんとは誰にも話したらダメなんだろ?だから・・・・・組長として、あたしが仲間を説得してみせる。もう恨み合いはなしだって。」
そして、あたしは言葉を続けた。
「だから・・・・・さっさと大切な奴のところへ行け!!!!」
あたしはグーを恋華組の組長の胸の前に出した。
いつか、また会える日を信じて・・・・