BlackLove

「ハル!!!」

あたしは、組長を踏み潰した。

死ぬか死なないかってほどに。


「ハル!!!!!」



ハルのカラダは、真っ赤な血だらけ。

あたしは、すぐにナイフを抜いた。

ナイフの端から端まで血。



「なんで、かばったのよ!バカ!」


「・・・・凛さん・・・・・は・・・・・あたしの大切・・・・な・・・・組・・・・長・・・・・・です・・・・から。」



「あたしはもう、辞めたんだよ?なのに・・・・どうして・・・?」



涙が止まらないよ。

ハルのカラダから、血が流れていく。




「組・・・長・・・を・・・・守るの・・・が・・・・仕事・・・です。」



「嫌だ!!!!!」



嫌だ・・・。

どうしてあたしなんかかばったの?

何度も問いたくなる。


< 279 / 362 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop