BlackLove
「じゃあね。」
あたしは家を出た。
隆平・・・・ごめん。
でも、あたしの生きていく道は・・・
明るい道じゃなかったんだ。
真っ白な道じゃなかったんだ。
あたしには、暗闇の道しかないんだ。
真っ黒な道。
選択肢なんて、もともとなかったんだ。
あたしは、歩き出す。
行き先のわからない、暗闇の道を。
みんな、あたしのことを不思議な目で見る。
それでいい。
それでいいんだ。
誰もあたしに・・・・近づかないで。