BlackLove
大切な人~龍哉目線~
くそっ!!!
あのとき、俺、ついて行けばよかったのか・・・?
そうすれば、あいつを救ってやれること、できたのか?
仲間が一人死んだって聞いたのは、
つい最近だった。
健がポロリと口を滑らせて。
最近、学校にきていないのも
隆平の家に帰ってないこともこれでわかった。
あいつの心はきっと、暗闇だ。
きっと、また自分を責めてる。
「龍哉って・・・・凛のこと好きだよね。」
「あぁ。普通に好きだけど。」
「そうじゃなくて!・・・・女子、女の子としてって意味だよ!」
はぁぁぁ?
なに、突然言い出すんだよ。
俺は、別に・・・。