BlackLove
「そうだよ。凛だよ。」
周りが静かになる。
龍哉があたしのほうに近づいてくる。
な、なに・・・・?
そして、龍哉はあたしの頬を叩いた。
すごい痛いよ。
さすが、だね。
「俺がどれだけ心配したと思ってるんだよ!!あの後、病院行ってもいねぇし。ずっと探してたんだぞ!?ずっと・・・・。」
「ごめん。」
あたしには、それしか言えなかった。
言い訳なんかなかったから。
「ごめん。帰る。」
あたしは、走り去った。
尚くんの顔、見れなかった。