BlackLove

「そうだよ。凛だよ。」


周りが静かになる。



龍哉があたしのほうに近づいてくる。

な、なに・・・・?




そして、龍哉はあたしの頬を叩いた。


すごい痛いよ。
さすが、だね。




「俺がどれだけ心配したと思ってるんだよ!!あの後、病院行ってもいねぇし。ずっと探してたんだぞ!?ずっと・・・・。」


「ごめん。」



あたしには、それしか言えなかった。
言い訳なんかなかったから。



「ごめん。帰る。」


あたしは、走り去った。


尚くんの顔、見れなかった。



< 335 / 362 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop