BlackLove
試練
着いたのは、やはり彼の家。
男の家なんて、二年ぶりかな?
でも、その二年ぶりの記憶も決していい記憶ではない。
「高倉?」
ぼっとしてたあたしが気になって話しかけてくれたみたい。
「ごめん、ちょっと考え事してた。」
あたしはその場に座った。
「カップラーメンしかねぇけどいい?」
「うん。」
彼の家は組長の家とは思えないほど、綺麗に整頓されていた。
あたしとは育ってきた環境が違うのか・・・・。
彼は、2人分のカップラーメンを持ってきて座った。
「高倉ってどんなかんじの家?」
「ボロアパート。」
「まぢで?そんなふうには見えないな・・・。」