BlackLove
「もうこの世にはいない。」
「じゃあ、隆平は・・・。」
あぁ、あの意味分かんない隆平って人と話してたことを言いたいんだ。
「姉貴が死ぬまでずっと傍にいた彼氏。今は、普通に過去にとらわれないで生活してるみたいだけど。」
「そうだったんだ・・・・ごめんな。」
謝んないで。
あたしはもう思い出さないって決めたんだから。
思いを封じ込める分、復讐に・・・・。
「姉貴は、みんなにとって大切な人だったんだ。」
あたしは本当のことを言うのはやめた。
彼に話す必要はない。
それに、
もし話したら、彼はあたしのことを恐ろしい目で見るに違いない。
あたしは普通の組長を演じることにした。