* 王子と契約彼女 *
* プロローグ
それはね 運命の出会いでした。
「落としましたよ」
「あ、ありがとうございます!」
その人は私の落とした受験票を拾ってくれて
「ここの高校受験するんだね!俺ここの1年なんだっ。受かるといいな!頑張ってな☆」
そう言って万遍の笑みを浮かべながら、その人は走って行ってしまった。
整った顔に部活をやっていたのか汗で濡れた短い髪、すらっとした背に‥それに、その人の笑顔は天使のようにキラキラ輝いていて‥
「///」
私はこの一瞬にして、その人に恋しちゃったんだ。