* 王子と契約彼女 *
「ななちゃんっ」
すると、後ろから誰かが私を呼んだ。
振り向くと、そこには花園さんがいた。
「花園さん?!」
「あなたがななちゃんね〜!本当ありがとう♪」
とっても可愛い笑顔の花園さん。
近くにいるだけで、ドキドキしてしまう。
「ななちゃんのおかけで、私好きな人と付き合えることになったの♪」
「本当ですか?!よかったですね///」
プルルル―‥
花園さんと話していると、花園さんの携帯の着信音が鳴った。
「あっ♪ダーリンだ♪はーい♪」
「(だ、ダーリン‥?!)」
「うん‥‥わかった♪今行くぅ♪」
花園さんは相変わらずの可愛い笑顔なものの、口調があからさまに変わっていた。
「じゃ、行くねっ♪」
そして、花園さんはさっさと彼氏の元へ行ってしまった。
「花園‥相変わらずだな‥(笑)」
「花園さん、可愛いっ///」
「なな‥‥‥‥」
「?」
優くんは私の顔を真剣に見つめながら、こう言った。
「‥そっちの趣味が?」
「違いますっっっ!!!」
優くんに変な誤解をされたまま(?)、2階で別れ一人教室へ向かった。