* 王子と契約彼女 *
‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥
‥‥
「終わったぁ〜!」
「おつかれ〜!」
集計作業をはじめて、気づいたら6時。
作業は終わったけど、先生が来ない。
「先生まだかな?」
「おせぇな‥」
「どうだー?」
噂をすれば。
先生がやって来た。
「あ、先生。終わりました」
「おう!おつかれ〜早かったな」
「明日は何するんすか?」
薫くんは疲れた顔をしながら、明日の用事を先生に尋ねた。
「ん?これやってもらいたかっただけだ。二日はかかると思ったんだが、二人とも早かったな、おつかれ」
「ってことは、明日はなし?」
「そういうこと。あ、お詫びにアイスクリーム買ってきたぞー」
「やったあ!!♪」
私と薫くんと先生でアイスクリームを食べる。
1番はじめに食べ終わった先生が話してきた。
「もうこんな時間か‥そろそろ帰れよ」
「「はぁい」」
そして先生は仕事の続きをすると言って、教室を後にして職員室へ行ってしまった。
「‥‥‥‥」
「さ、帰るかな〜っ!」
次にアイスクリームを食べ終えた薫くんが背伸びをする。
「うん、帰ろうっ」
続けて私もアイスクリームを食べ終わり、帰る支度をはじめる。
「じゃ、行きますか」
「う、うん」
少し不安を持ちながらも、私は薫くんと一緒に教室を出た。