* 王子と契約彼女 *
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「私も応援してるからね」
と、真由美もやりかけの課題を置いて私を応援してくれた。
「ま、真由美〜(泣)ちか〜(泣)」
私はいい友達を持った。
なんて感激していると
「あ、もうこんな時間。帰らなきゃ」
気付けば午後6時。
まだやりかけの課題を後にして、真由美はさっさと帰る支度をはじめた。
「え?!真由美!まだ私の課題が‥」
「あ、やば!私もバイトの時間!」
呼び止める私をよそに、ちかもバイトの時間だと帰る支度をはじめた。
「課題明日までなのに課題やらずに恋ばなするから‥続きは明日の朝やろ、ね」
実は課題は明日の午後の授業まで。
確かに、今までやらなかった自業自得の私が真由美を止める権利なんてない。
「真由美!私も明日頼むね!じゃあ、ばいばいっ」
「「ばいばいっ」」
ちかは急いで帰ってしまった。
「じゃあ、なな明日ねっばいばいっ」
「うん、私も明日よろしくねっばいばーい」
‥真由美も帰ってしまった。
気付けば教室に一人、このまま居てもすぐ先生が来て帰りなさいって怒るだろう。
「‥私も帰ろ、」
‥このまま帰ってからは結局、家で課題を進めることはなかった。