* 王子と契約彼女 *
―――そしてあっという間に夏休みに入り、8月1日はやって来た。
「「真由美、おめでとー!!」」
ちかと二人でクラッカーを鳴らし、一気に盛り上がる。
「ささ、たくさん食べてね」
「「わぁ〜!美味しそう♪!」」
真由美のお母さんが作ってくれたご馳走に、更に盛り上がる私達。
「おいしい♪」
いっぱい食べて満腹になったら、次はプレゼントタイム。
結局プレゼントはちかと二人で選びに行った。
「「はい!」」
「ありがとう♪」
それぞれのプレゼントを渡し、盛り上がっていると、すぐ夜になってしまった。
真由美の部屋に二人分の布団を敷き、あとは寝るだけ。
でもここで寝ないのが私達。
恋の話題で持ち切りになる時間。
「なな、この夏休み優くんとデートすんのぉ?♪」
面白がりながら聞いてくるちか。
「それが優くん部活忙しいから‥」
「そっかぁ‥じゃあさ!バスケの試合見に行く?!もうすぐだよね?!」
「でもうざがられそう‥私彼女のフリだし‥」
「あの優くんがうざがるわけないじゃん♪♪」
「うん‥確かにそうだけど‥」
「決定ね!♪♪♪」
半ば強引に決定してしまった。
でも、実は試合が見れるのは嬉しかったり‥♪
「私も行く!」
すると、いつも恋ばなに盛り上がらない真由美が割り込んできた。
「真由美も?珍しー!!!」
ちかが一気にテンションが上がる。
「真由美も来てくれるの?♪」
私もテンションが上がる。
そして、真由美が口を開いた。
「二人だけには言うね‥///」
真由美はヒソヒソ話で話す。
「私、恋しちゃったの///」