* 王子と契約彼女 *
‐―試合当日。
「女子率高っ‥」
試合はうちの学校で行われる。
客席にはうちの学校はもちろん、試合に関係ない他校の女子までいた。
もちろん、みんな"優くんのファン"。
「ここ座ろっ」
ちかが先導した席につく。
席に座ると、練習をしていたうちの学校のバスケ部がちょうど休憩に入った。
すると、バスケ部の北山くんがこっちを見て大きく手を振り、近づいて来る。
「(え?)」
北山くんは私達と同じクラス。
頭がすごくよくって、運動もできる。
けどクールな感じで口数が少なくて、よく図書室に一人いるため、あんまり目立っていない。
もちろん、私は北山くんに手を振られるような関係ではない。
「??」
隣のちかを見るけど、ちかも?マークを出していた。
そして北山くんが私達の前に来た。
「真由美ちゃん!来てくれたんだ。」
「北山くん、頑張ってね///」
「ありがとう!」
北山くんは真由美と会話をして、すぐ行ってしまった。
「///」
真由美の顔が真っ赤になってる。
「もしや、好きな人って、北山くん?!」
ちかが小さな声で真由美に話しかけた。
「///」
そして、真由美はまた何も言わず頷いた。
「図書室でよく会ってね、仲良くなったの///」
真由美は北山くんのことを話してくれた。
ピーッ
そして、試合ははじまった。