* 王子と契約彼女 *




「‥取れたっ!」

「優くんすごすぎっ!!」


すでに4匹目の金魚をすくいあげた優くん。
それに比べて私は一匹もすくえなかった。


「金魚かわいい♪」

「‥欲しい?」

「いいの?!」

「俺ん家来てもうまく育てられないしなー、はい。」

「ありがとうー♪♪」


ドーン!!!


優くんから金魚を貰った瞬間、一発目の花火が上がった。


「はじまったな。なんか食い物買って見ながら食べるか」

「うんっ」


そしてまた、優くんは私の手を取る。


「はぐれないように、なっ」

「///」


幸せと緊張でうなずくことしかできなかった。




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