* 王子と契約彼女 *




焼きそばとフランクフルトを買って、そのまま優くんの行く所へついていく。


「着いたっ」


そう言って、優くんは笑顔で私の顔を見た。

着いた場所は、神社の裏道を通った所。
人もいなくて、花火が真上くらいに見える。


「ここ、俺のポイントの場所♪」

「優くんていろんな所のポイントの場所知ってるね〜‥」

「へへっ」


感心する私に、優くんは子供のように自慢げに笑った。


ドーン!


「綺麗!!♪」

「食べながら見るかっ」


優くんはさっき買った焼きそばを私に渡して、私たちはしばらく無言で、食べながら花火を見た。




< 63 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop