* 王子と契約彼女 *
焼きそばとフランクフルトを買って、そのまま優くんの行く所へついていく。
「着いたっ」
そう言って、優くんは笑顔で私の顔を見た。
着いた場所は、神社の裏道を通った所。
人もいなくて、花火が真上くらいに見える。
「ここ、俺のポイントの場所♪」
「優くんていろんな所のポイントの場所知ってるね〜‥」
「へへっ」
感心する私に、優くんは子供のように自慢げに笑った。
ドーン!
「綺麗!!♪」
「食べながら見るかっ」
優くんはさっき買った焼きそばを私に渡して、私たちはしばらく無言で、食べながら花火を見た。