* 王子と契約彼女 *
あの笑顔をもう一度間近で見れた私は、もう、前の事は覚えててくれなくてもいいやって思えた。
「がんばります!///」
緊張の中、精一杯の笑顔で返事をする。
「うん♪あ‥俺が階間違えたってのは秘密ね///(恥)」
そう言って恥ずかしそうにする"優くん"は、とても可愛くて。
「は、はい、もちろん!」
こんな小さな事でも"優くん"と二人だけの秘密が出来た、なんて密かに喜んでる私がいた。
「ありがとう〜〜!じゃね、」
「あ、いえ、はいっ」
「‥‥‥っと」
「?」
"優くん"は私に手を振り教室を後にしたかと思いきや、何かを思い出したかのように教室に戻ってきた。
「???」
「(私に何の用が‥‥‥?)」
この時"優くん"が言った言葉は、思いも寄らない言葉だった。
「今さらだけど、ここ受かってよかったな☆☆じゃっ!」
‥それは、思いも寄らない言葉で‥。
「(お、覚えててくれたんだ‥)」
これは、絶対奇跡だと思った。