闇の中でも…。
・前置き
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ここはアリディアン王国
または、魔界…と呼ばれている。
此処にはヴァンパイア、狼人間、悪魔、天使と様々なもの達が暮らしている。
アリディアンの中でも天使は上、悪魔は下というふうに区間がある。
それは、移動をしようと思えば出来るが、かなり危険だった。
その区間には、自分と同属のものたちしかいないので、人目で分かってしまう。その中をさまようのはかなり危険なことなのである。
そんな国を治めているのは、国王ヴィオラ。
アリディアンの王になるには二つ以上の種族の力と、王族の血を受け継いでいないといけないのだ。ヴィオラは魔女と狼男の力と王族直属の血を受け継いでいたので、簡単に王になれたのだが………
次期国王候補は5人、過去最高の人数だ。
国王候補の争いは激しくすべての魔物たちは危険を感じ取っていた。
だが此処の国にはある種族だけが共存していなかった。
それは………人間だ。
人間はこの国の存在さえ知らないおろかな生き物として扱われていた。
それも仕方のないことだった。こちらの技術などは遥かに比べ物にならないくらい進んでいた。それに生まれてくるのは美形、美女ばかり…
その人間との接触を果たしたものは数少ない。
空間アーチというものしか普通の魔物と人間を接触させるものがなかったからだ。
王や王子、次期国王候補は力が強く自由に行き来出来た。
だが、空間アーチは滅多に姿を現さず人間界へ行くものはたまたま見つけたものばかりだった。
そんななか、王たち以外に行き来できる者がいた。それは、密猟者……人間を事故死に見せかけこちらの世界につれてくるやつらだ。
そして、主にヴァンパイアたちの餌として人間を売っていた。
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