闇の中でも…。


「チェスト様」



「入れ」



きぃぃぃいぃ


「失礼いたします。人間をお連れしました。」


「下がってよい。」


「はっ」



目の前にはぐっすりと眠る人間
薄汚れたさっきとは見違えるように綺麗になっていた。


「チェスト、いつまでそいつのこと見つめてんだよ。」


「五月蝿い、おまえはまたのこのこと忍び寄ってグレイ」


「しょうがねぇじゃん。俺、ファントムだし??」

と、笑う。

こいつがこのように笑う時は嫌な予感しかしない。



「で、そいつ。いつまでここにいるの?もしかして食用?それなら別にいいんだけど、お前が珍しいこというからさぁ」

やっぱりそれか…俺だって不思議だよ、出てきた言葉がそれだったんだからな。
この国にも珍しい美貌それが人間のこいつそして、あの歌詞…



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