闇の中でも…。
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ここはクリィミヤ王国
アリディアン王国の片割れの国である。
昔、アリディアンに入りきらなくなった者たちがもう一つの国を作ったと言われている。
クリィミヤは女の姿をした魔物が多く、アリディアンは比較的男のほうが多かった。クリィミヤの掟もアリディアンと同じ様なものであった。ただ、アリディアンでは国王……つまり男が国を治めるのだが、クリィミヤでは女が国を治めていたのだ。
クリィミヤの女王は、女王ビスカ
ビスカは、魔女とバンパイアの力を持っていたが、血が他の候補者よりも薄かったため、かなりの死闘を繰り広げ女王になりえたのだ。しかし、血の濃さはかなり重要で、死闘を繰り広げ女王になりえたビスカよりも、楽々国王になったヴィオラのほうが遥かに強かったのだ。
次期女王候補は、アリディアンよりも少なく3人…しかし3人はビスカのときを合わせて2回目だった。なので、こちらの国としても多いほうだった。
こんなにも、力を所持するものと、王族の血を引くものが一気に現れるのは今までにないことだ。こちらの住民もかなり動揺していた。
アリディアンでは、人間は餌や処理道具としてしか使われていないがこちらの国では人間を奴隷やメイドにして働かせていた。主人に気に入られたものは、主人の言うことを聞くようになどして、暗示をかけられ傍に置くことも少なくはなかった。
二つの国には、似ているところあり、まったく違う文化がある。
それは、破壊を呼ぶきっかけになりうることもあった。これは、歴史上最も、危険な状態ということで、書物に書き知らされているくらいだった。
魔物は、かなりの時をいきるので、書物に書くなど滅多にないことだった。
その戦いは、また知ることになろう
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