坂道
「やだ。」


そう言って悪戯っぽく裕美は笑った。



「だって、いつもいつも野球ばっかり。一緒にいたかったのに。」

「わかった、わかった。」



そう言ってケンジはその頭を優しく撫でると、二人は再び歩き始めた。





空では、夏の太陽が輝いていた。
< 11 / 209 >

この作品をシェア

pagetop