大好きだけじゃ、足りない
−入学式−
また、新しい出会いがあるんだな…
友達できるかな。
私は1−Aになった。
同じ中学の友達はクラスに一人もいない。
先生はいない。
教室でみんなおしゃべりタイムだ。
友達作らなきゃ!!
…まずは、隣の子だよね!
可愛いし、優しそうな子。
ふと、目が合った。
真奈「あの…名前、なんていうの?」
遥「前原遥(まえはらはるか)だよ!
えっと…真奈…ちゃん?」
机の上に乗っていた書類を見たようだ。
真奈「うん!よろしくね!!私は真奈でいいよ!遥って呼んでい!?」
遥「全然いいよ!!真奈、よろしくね!!」
やった、新しい友達できたあ…
遥と中学の一緒の子が、
私に寄ってきた。
結菜「何何〜?名前なんていうの?」
遥「真奈だよ!!相沢真奈だって〜」
結菜「遥に聞いてないし〜、真奈よろしく!」
遥「そういうこと言ってると、もうジュース奢ってあげないよー」
結菜「もう!なんでよ!!(笑)」
この二人面白いなあ。
いい子そう…
真奈「よろしく!!そっちは名前なんていうの?」
結菜「玉越結菜(たまこしゆうな)。よろしく!!」
3人で話していると…
里沙「あれ?もしかして…真奈?!!」
真奈「え?…あー!!!!里沙あ!!!!」
金井里沙(かないりさ)。
里沙は小学校で中学受験し、
中学だけ離れたが
とても仲の良かった友達だった。
里沙「こんなとこで会うなんてびっくり!」真奈「ね!高校でもよろしく!!」
なんか、昨日までとは私、
全く別人みたいだ。
学校が楽しくなりそう!!!
そして、担任が教室に入って来た。