FRUIT MIX.



祐司さんは私の返事を聞くと抱きしめていた腕に力を入れた。



「 …お願いされなくても強引に付き合わせてた。」


「 ありがとう……」


へへっと照れ笑いをしていた私を見て祐司さんは何かを思い出したような顔をした。


「 あっ!そうそう。苺俺になに言いたかったの?」


「 言わないよ!てゆうか離してよっ!」



未だに祐司さんの腕の中にいる私はいい加減離してもらわないと恥ずかしくて倒れそうだ。



「 言わないと離さないよ?」


「 う゛っ……。」



抱きしめられた状態で
『好きっ☆』
なんて言ったらそれこそ倒れてしまう…

あと、体が震えてる。





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