FRUIT MIX.
私は震える親指に力を入れて耳に携帯をあてる。
プルルル…
ガチャ
『 苺か?』
「 祐司っさんっ…!!」
『 苺!?泣いてるの!?今どこ!?』
「 わかんないっ…」
『 待ってて!今から行くから!そこ絶対動くなよ!』
ガチャッ
プープープー…
寂しい機械音が耳に響く。
待っててって…私がどこに居るかもわかんないのに…
寂しいの。
悲しいの。
苦しいの。
私を助けてよ。
祐司さん…!