最低男に恋をして。
5
夢のデート
「っえ!?」
「だから、祭。
行きたくないなら別に…」
「行くっ!!」
夏休みも中盤にさしかかったある8月の日。
毎日とは言わずとも、
しつこいぐらいかけてる電話で高嶺悟が、言った。
『一緒に祭に行かないか?』
と。
「ふ。わかった。
じゃあまた詳しく決めたら電話するから。」
「うん」
「またな」
「うん…」
私の返事を待たずして切られた電話。
いつもは寂しいはずの行動でも今日は嬉しくて、誰かに伝えたい。
「私…高嶺悟と…お祭…
キヤァー!!!!」