最低男に恋をして。



「そうでしょ?
なんか違う?」

「いや、だってデートは…
好きなもん同士が…なんていうか、その…」

「好きなもん同士、なんじゃない?」


完全に面白がってるのはわかるんだけど…
真っ赤になって口をパクパク開けたり閉じたりすることしか私は出来ない。


だって、高嶺悟と…
両想い……。





そんなことがあれば、
どんなに嬉しいだろう…。



「はぁ。
つか、あんたねぇ、
予定の時間まであと何分?」


もの思いにふけってた私に
冷たい加奈子の声。


予定の時間まで、後何分?






予定の時間は17時だから…





「あと、7時間。」




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