最低男に恋をして。
「私……諦めちゃおうかな…」
大粒の涙と一緒にこぼれ落ちた言葉。
待ってろ。
って言われたって辛いよ。
何を、どのぐらい
待ってればいい?
しかも、待ってても好きになってもらえなかったら?
そんなの辛いよ、苦しすぎる。
「茉莉子…。
私は、茉莉子の判断なら
どんなことでも応援する。」
優しい声に顔を上げた。
「でも、
後悔だけはしないこと。
オッケー?」
加奈子の笑顔に何度も頷いた。
後悔。
何をどうすればよかったのかなんて未来になんないとわかんない。
でももし、
今の私なら…
今のままの私なら…
諦めたりなんかしたら、
絶対、後悔する…。