最低男に恋をして。



「じゃあお母さん
行ってくるわ!!」

ドタバタ走って行ったお母さん。


「いってらっさーい」

パンをくわえながら言ったところで
この声は届いてないだろう。


「あー、学校いけないよー」

しばらくタオルで目の辺りを冷やしてみたけどダメだ。
やっぱ、ブス。


「なんか今日、
茉莉子ブスじゃね?」

弟に笑われて苛立ちながら家を出た。



ごくありきたりの、
当たり前の普通の日。




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