最低男に恋をして。



「うん。」

やっぱりな…。


「…お似合い、だね」

やっと、意味がわかってきた。

実家に帰るなんて、嘘だったんだ。

私と、祭に行かないための…
うんん。

ゆかりさんと、お祭に行くためには、私が邪魔だったんだ。



なぁんだ。
やっぱり私は、
遊ばれてたんだ。

全然、特別なんかじゃない。

ちょっとも、好きになったりなんてしてなかった。



じゃあ、なんで…
なんで……

あんなこと…


キスも、言葉も、態度も…



…全部、全部。

私には、期待させすぎたよ。




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