最低男に恋をして。



「…そっか?
なんか食べる?」

「あ、うん。」

それからも
唯くんはずっと優しくて。

だけど、何度も心に浮かぶ高嶺悟が私の胸をいちいち締め付けた。



なんで好きなんだろう。

どこが好きなんだろう。


いくら考えたところで
答えはわかんないけど
一つだけ素直に言えること。


…高嶺悟が、
他の誰でもなく
高嶺悟が好きなんだ。




一日中、唯くんと居ても
高嶺悟と居たときみたいにドキドキしない。


ねぇ、高嶺悟。

好きだよ、悔しいぐらい。


苦しいぐらい、大好き。




< 173 / 269 >

この作品をシェア

pagetop