最低男に恋をして。



高嶺悟が振り向いて、
私を見た。



ドキンって飛び跳ねた胸。


ど、どうしよう。
背中に一筋の汗が通る。




だけど、彼はまた前を向いて歩き出した。








私は、まだ期待してた?


やっぱり高嶺悟が私を好きなんじゃないかって。




バッカみたい。


高嶺悟なんて、バカよ。
本当にバカ。


だけど。











苦しいぐらい
そんな彼をまだ好きな私が
一番バカだ。




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