最低男に恋をして。
「え、…」
言葉を失う私に唯くんがクスクス笑う。
「茉莉子、昔からポーカーフェイス得意だったのに。
悟のことになるとダメダメだ」
…唯くん?
「あーぁ。
なんでかなぁ?」
唯くんは小さな公園に入ってベンチに座った。
私もそれに続いて、ベンチの横にたつ。
「なんで悟かなぁ?」
ッフと小さく息を吐き出して私をゆっくり見上げて言葉を続ける。
「女タラしだし、意地悪だし、自己中だし。
最低だよ?あいつ。」
唯くんの言葉に頷いて隣に座った。
確かに、その通りなんだ。