最低男に恋をして。
「でも、もし…
今日…俺が来なかったら…
いつかは誰かと付き合った?」
耳元に切なげな彼の声が響く。
なんか…
高嶺悟じゃないみたいだよ?
ものすごく弱気で、
ものすごく…
…可愛いんですけど?
「次に会ったとき、
ちゃんと私から告白するつもりだったから…」
「唯に!?」
体を離すと
目をまん丸く開いて真っ直ぐ私を見ている。
「なんで、唯くんに。
高嶺悟にだよ。
諦められないから、
どうせなら振られて…」
「好きだ。」
「っえ!?」
真剣すぎる目に、
何にも言えなくなる。