最低男に恋をして。
「今日しか言わねぇから、
しっかり覚えとけ。
高橋茉莉子が、
死ぬほど好きだ。
今まで出会った誰よりも
これから出会う誰よりも一番…愛してる。」
くすぐったい言葉が
胸の奥にジーンと響く。
「クサいよ。」
「うん。」
「なんか、ダサいし。」
「うん。」
「それに、これからのことなんてわかんないよ。」
「…うん」
「それから…」
しばらく続いた沈黙。
高嶺悟が、そっと私の頬に手を当てた。
「…キスしてやろうか?」
「お願いします。」