最低男に恋をして。
悟と付き合えるなったことを報告したとき、もの凄く喜んでくれた加奈子。
それが、私も嬉しくて。
キツいことばかり言う加奈子だけど、大切な親友だって
心の底から思えた。
「あ…嘘をついたら本当に…」
「っえ?」
廊下から女子の甲高い声が聞こえた。
登場、わかりやすいなぁ。
なんて思いながら自然にニヤケていく顔。
「キモ、その顔。」
「キャー!!悟先輩っ」
「つーかさ。
悟先輩、付き合ってからの方がファン増えたよね?」
「うん…。」
そうなんだよね、残念ながら。