最低男に恋をして。
彼女に一途な姿勢がもの凄く女子受けがよくて…。
本当、困っちゃうよ。
「モテる彼氏を持つと困るんだから。」
「モテる彼女でも困るけどね」
悲鳴が余計近づいて、
「茉莉子は?」
彼の声がする。
前のドアを見て驚いた。
「っえ!唯くん?」
そりゃ悲鳴がいつもよりデカくて当然だ。
「来ちゃった。」
「あ~、ようこそ」
ニコニコ笑う唯くんの対処に困っていたら、
悟が私の手を握った。
「堂々と浮気か?」
「うっ、浮気じゃないし!」