最低男に恋をして。
「お前のせいだぞ。」
なぜだが高嶺悟と向かい合って座っている。
沈黙を守ること約7分。
高嶺悟がついにその重い空気で切り出した。
「お前のせいで茉莉子、怒られてんだからな。」
「は、はい!?」
な、なななんて男っ!!
確かに私にも責任の一端はあると思うけど、
あくまでも一番悪いのは横入りという小学生レベルの悪事を働いた高嶺悟だ。
「第一あんたが
横入りなんて…」
完全に戦闘体制の私をみて高嶺悟が眉をひそめ自分の唇に人差し指を当てる。
「そうやってギャンギャン騒ぐからダメなんだろ?」
…く、くそぅ。
一理ある。
「で。
お前茉莉子に何の用?」
くっそ!
この男、あたかも
『俺の茉莉子に』
のスタンスじゃないか!!
…そうは、させるか!!
「あぁ、パンダにぃ…」
「パンダ?」
ギョロっと私を睨みつける。
っく、格好いい…
じゃなくて!!