最低男に恋をして。
「中学のときからですよ?
炭酸飲めないの。」
「…っ……。
あいつ、たい焼き尻尾から食うのな。」
「あ~、頭から食べるのは可愛そうだからですよね~」
「っあ!あいつ…」
こんな感じで茉莉子ちゃんがバイトが終わるまでの1時間半。
私たちは有意義な茉莉子ちゃん談義を繰り広げていた。
「っあ、茉莉子そろそろ来るな」
時計を見て立ち上がる高嶺悟。
なぁ~んだ。
もう時間か。
って!!
私は何を考えてんだ!!
茉莉子ちゃんを待ってたっていうのにっ!!
なんで、
高嶺悟との時間を楽しい
とか思っちゃってんだバカ!!
「あんさ。」
歩き出していた高嶺悟が振り返って私を見た。
「あ、はい…?」