最低男に恋をして。
「茉莉子、好きだよ」
耳元で囁けば、
ビクリと震える彼女が愛しくて愛しくて。
ゆっくり首に顔をうずめて
優しく吸い上げる。
「こ、ここっ!道!!」
照れまくるのもほっといて…
今度はちゃんとキスしようと
ゆっくり顔を近づける。
「ってぇな!!」
「信じらんない!!」
思い切り
頭をぶつけられて中断。
たく。
なんでこんなときだけ
ドライでクールなんだよバカ。
なんて思いながら
ゆっくり小さな手に触れると、
まだ真っ赤な顔で俺を見て
ニッコリ笑って握り返してくれた。
「悟、好き。」
俺の彼女は。
多分、
ウェットでドライで
ホットでクール。
【END】