最低男に恋をして。







「………。」

「………。」




騒がしいファミレスの中。

私たちのテーブルだけが
静まり返っている。





「なんか喋れよ。」


「………っふん。」


そっぽを向いてやると
悟 はめんどくさそーにため息をついた。


「茉莉子。
まだ根にもってんの?」


”まだ“ってなによ。

しかも、
”根にもってる“
なんて……。


「別に。」


絶対許さない!

今回ばかりは
絶対、絶対絶対許さないんだから!





私が、
なにをこんなに怒っているかというと………






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